学校ブログ

Think Globally, Act Locally.(校長ブログ92)

Think Globally, Act Locally.

 

 「グローバルに考え、ローカルに行動せよ」という言葉があります。国際的な視野を持つことは大事ですが、一方で自分がよって立つ足元のことを何も知らないままでは、ただの根無し草となってしまいます。グローバルとローカルの両立をめざすことが、真の国際人となるためにとても大切なことだと考えています。

 開智では、そのような考えのもと、いろんな活動に取り組んでいます。これからもこのブログで紹介していきたいと思います。今回は、2学年の三原忠教諭(GBコース責任者・IB-DPコーディネーター)に、2年生のGBコースを中心とした活動や、新たに加わったネイティブの先生を紹介してもらいました。

1.岩槻人形製作体験

岩槻の江戸木目込人形伝統工芸士、工房ゆうきさんのお店で来年度の干支木目込人形を製作しました。手のひらサイズ一つ製作するのに3時間!人形だと何時間かかるんだろう!?

これは地域の伝統文化を体験的に理解し創造的な視点から探究して世界に発信しよう、という「岩槻と人形」探究チームの活動の一環です。今後も生徒発案の企画が進行中です。乞うご期待!

2.岩槻農家支援

岩槻は隠れた野菜の産地です。岩槻ネギ、岩槻ヨーロッパ野菜、クワイなど、全国区の野菜が生産されています。「岩槻と農業」探究班では、岩槻の農家さんを「地産地消」をキーワードに支援する探究活動を実践しています。ここからどんな発想が出てくるのか、今から楽しみです。

3.新しいネイティブの先生

10月に新着任のFilip先生(チェコ共和国出身)です。今日は、GBコースの生徒たち(中学2年生)とチェコ文化について英語で授業をしてもらいました。美しいチェコの街並みや衣装、食文化や祝日など、日本と大きく異なる点や類似点について好奇心旺盛な生徒たちは質問の嵐。まさにグローバルな視点での学びを実践中です。

 GBコースではグローバルな視点をより多く取り入れた学びを中学1年生から高校1年生の4年間で実践し、2025年度の高校2年生から希望者は国際バカロレアDPコースの履修が可能になる予定です(開智中高一貫部は現在DP候補校です)。

 

【生徒の感想】

(人形作り)

「最初はコツがつかめなくて難しかったですが、途中からコツが少しつかめました。」「小さい人形でも3時間かかりました。本格的な人形を職人さんが作る場合は、いったいどれくらいの時間がかかるのでしょう。」

(岩槻農家支援)

「(虫が苦手なので)突然虫が現われて、硬直してしまいましたが、ちょっとだけ慣れました。楽しかったです。」「みんなと協力して作業するのは、とても楽しいです。」

開智ならではのこのような体験を、多くの生徒が日々行っています。これらの生徒の活動については、いずれ、生徒のインタビューもまじえて詳細をご紹介していきたいと考えています。